蠟燭に火を灯す

この記事の執筆者

20220224。

「情勢」から「侵略か」、「侵略へ」

と変化していった新聞の見出しはいつの間にか

S N Sで「戦争」と呼ばれていた。

まだ仕事が冬休み中だった朝、

白菜の糠漬けが美味しいと思ったり

ながいながい冬を越したふきのとうや雪割草が土から出てくるのを見て

幸せだ

と思うことが

罪深いと思った。

同じ地球上の空気を吸っている人の

暮らしがままならず、

逃げたり、怯えたり、殺したり、殺されたりしている中

わたしが

この日本で、石川で、珠洲で

幸せに暮らすことが罪だ

と思った。

そしたら打つ蕎麦がそうめんのように細くなって

南瓜の煮物が煮詰まっていた。

自分の目の前のことと、離れた場所で起こることとは

たぶん繋がっていると思う。

でも、どう繋がっているのかわからなかったり

どう動いていけばいいのかわからなかったり

そもそも知る時間さえ十分にとれなかったりする。

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