ライフスタイル 文化 社会 【書評】佐藤モニカの沖縄詠 ―歌集『夏の領域』から― 屋良 健一郎 2017.11.30 ライフスタイル 文化 社会 沖縄と本土との溝はなぜ「ある」のか 私が、沖縄本島北部の本部(もとぶ)町営市場で服作りのお店「ゴロニャー」を始めるきっかけになったのが、2015年の本部町議が告示される前々日の旦那の立候補宣言。[…] 親富祖愛 2018.01.01 ライフスタイル 文化 社会 平時と戦時をつなぐ回路 6月23日の「慰霊の日」に沖縄県糸満市の平和祈念公園で行われた沖縄全戦没者追悼式で、浦添市立港川中学校3年の相良倫子さんが読み上げた自作の「平和の詩」が反響を呼んでいる。「生きる」というタイトルの詩の内容にとどまらず、相 […] 渡辺 豪 2018.07.01 ライフスタイル 基地 文化 沖縄戦に向き合う~牛島貞満さんのまなざし~ 運命に手繰り寄せられるように沖縄戦と向き合ってきた人がいる。東京都在住の小学校教諭、牛島貞満さん(65)だ。日本陸軍第32軍(沖縄守備軍)の牛島満司令官の孫として、沖縄戦の実相を探り、後世に語り継ぐ責務を自身に課している […] 渡辺 豪 2019.06.26 基地 政治 社会 ナショナリズム 沖縄と日本【上】~「日本人民と結合せよ」 6月23日、曇天からの小雨。沖縄は戦後74年目の慰霊の日を迎えた。日米間で最大の地上戦となった沖縄戦で1945年のこの日、米軍の猛攻のなか旧日本軍の現地司令官が自決した。 死者は日本側約18万8千人、米側約1万2千人。 […] 藤田直央 2019.07.12 ライフスタイル 文化 社会 沖縄の“政治”を生きる若者の歩み 2018年の春に内地の大学を卒業した私は、写真活動と琉球・沖縄史の勉強を続けるために地元那覇に戻った。卒業したてのころは、この1年どういう生活が待ち受けているのか、全く想像だにしていなかった。しかしその後「辺野古」県民投 […] 普久原朝日 2019.12.30 ライフスタイル 文化 社会 司法が認めた沖縄戦の実態① 太平洋戦争下の日本で唯一の地上戦を経験した沖縄。その凄惨な状況は沖縄では語り継がれているが、本土にはあまり伝わっていない。それどころか、それは被害を誇張したものと主張する人もいる。こうした中、沖縄戦の被害について国の責任 […] 文箭祥人 2020.01.28 ライフスタイル 政治 社会 司法が認めた沖縄戦の実態⑤ 沖縄戦の被害について国の責任を求めた裁判で、2018年、最高裁判所は、国の責任は認めなかったものの、沖縄戦の被害については原告の訴えを認める判決を出した。つまり司法が沖縄戦の悲惨な実態を認めたということだ。では、裁判所が […] 文箭祥人 2020.08.01 ライフスタイル 基地 文化 遺骨収集と辺野古埋め立て 辺野古の新基地建設に向け、防衛省沖縄防衛局が沖縄県に提出した工事の設計変更承認申請の内容が、思わぬ波紋を広げている。埋め立てに使う土砂を、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部から採取することが新たに盛り込まれたからだ。 「戦 […] 渡辺 豪 2020.10.15 ライフスタイル 文化 環境 首里城の地下司令部壕が問い掛ける戦後の断層 首里城火災を機に脚光を浴びているのが、首里城地下に張り巡らされた旧日本軍の第32軍司令部壕だ。沖縄戦を指揮した日本陸軍の拠点施設で、深さ約30㍍、総延長約1000㍍に及ぶ。5つの坑道で結ばれていたと記録される国内最大規模 […] 渡辺 豪 2021.01.09 ライフスタイル 基地 政治 沖縄戦の遺⾻眠る⼟まで頼る辺野古沖埋め⽴て ⽶軍基地の造成に、かつての⽶国との激戦地であり、今も⽇本の⺠間⼈や兵⼠の⾻が残る⼟が使われかねない。⽭盾に満ちた動きを⽇本政府がさらす現場は、またも沖縄だ。 菅義偉内閣の欺瞞を⼤きく三つ指摘する。 沖縄の⼆筋の苦難絡める […] 藤田直央 2021.02.02 ライフスタイル 文化 経済 沖縄の「静かな抗議」に本土メディアは本気で向き合ったか 沖縄で暮らしていたとき、沖縄の人たちの影は県外出身の自分よりも濃いように映った。沖縄の人たちは、足裏が地面としっかりつながっているようにも感じられた。 なぜだろう、とずっと考えていた。 もちろん気のせいなのだが、こう考え […] 渡辺 豪 2021.03.08 ライフスタイル 基地 文化 一人一人が今すぐ出来る動きを!―遺骨で基地を作るな!緊急アクション! 現在沖縄で、人としての過ちが行われようとしている。国が起こした戦争の犠牲者の遺骨が染み込んだ土地から採取した土砂を、新たな戦争を生み出す基地の「建材」に利用しようというのだ。国家による、戦没者・遺族の尊厳と人権の蹂躙。こ […] 西尾慧吾 2021.04.18 ライフスタイル 文化 社会 殺された命の真相究明―戦没者遺骨と戦争遺品を繋げて考える 4月18日付の琉球新報で、国吉勇氏が収集された戦争遺品についての記事が掲載されていた。実は、私が沖縄と関わりを持つようになったのは、国吉勇氏との出会いがきっかけ(その詳細はプレジデントオンラインの拙稿をご覧下さい)である […] 西尾慧吾 2021.04.20 基地 政治 社会 草の根の民主主義定着を目指して―具志堅隆松氏らの上京を受けての所感 4月21日、具志堅隆松氏・北上田毅氏らが沖縄から上京、国と直接交渉を行った。遺骨が染み込んだ沖縄島南部の土砂を用い、辺野古新基地建設を進めるという蛮行を憚らない国に対し、その過ちを追及するためだ。 衆議院議員会館で、具志 […] 西尾慧吾 2021.04.22 政治 環境 社会 「遺骨土砂問題」から見た日本国憲法―日本全体の戦時化を止めるために 「沖縄の状態を見ないで、憲法の改正を語ると言うのは、これは言語道断だと私は思っています」 憲法記念日にあたり、髙良鉄美参議院議員が出したメッセージの一節である。 ゴールデンウィークは、「沖縄の状態」という視座で、日本国憲 […] 西尾慧吾 2021.05.06 ライフスタイル 政治 社会 「沖縄」にかかわる若い世代が育む政治参加の新潮流 沖縄戦の遺骨を含む土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使う可能性が浮上している。この問題に当事者として向き合う若者のネットワークが立ち上がった。「本土」側で運動を牽引するのはZ世代の若者だ。 沖縄ではここ数年、若者の政治参 […] 渡辺 豪 2021.05.20 政治 文化 社会 他者の傷みに気づくために−体験者や遺族の戦後史から考える− 体験者の戦後史という視点 「あんたたちは、沖縄戦の話しかわしらに聞かないんだね。わしらの戦争とは爆弾から逃げることだけだったんだね。戦後も苦しい思いをしてきたのに、それは聞こうとしない。なぜ、そのことは聞いてくれないんだ […] 石川勇人 2021.05.21 基地 政治 社会 日本の立憲主義・民主主義を蘇生する!―「重要土地等調査規制法案」の衆議院本会議通過を受けて 日本の立憲主義・民主主義は瀕死状態にある。それは、憲法違反を憚らない国会議員たちによって、粛々と「殺された」のである。 今日6月1日、「重要土地等調査規制法案」が衆議院本会議を通過した。度々書いてきたとおり、権力者の恣意 […] 西尾慧吾 2021.06.01 基地 政治 社会 「重要土地等調査規制法案」廃案を目指すリスクコミュニケーション 今日6月4日、「重要土地等調査規制法案」が参議院本会議で審議入りする。そもそも立法事実すらない上、数多の憲法違反を孕むから、「法案」として国会に登場する時点でおかしい。自由で安全な市民生活の土台を破壊する法案だから、何と […] 西尾慧吾 2021.06.04 基地 政治 社会 沖縄の「戦場化」と国民保護法 バイデン大統領と菅首相との首脳会談を経て4月17日に発表された日米共同声明については様々な見方がある。例えば、「台湾海峡の平和と安定」とか「両岸問題」という表現は長年にわたって中国が使用してきた言葉であるので、事前に日中 […] 豊下楢彦 2021.06.12 ライフスタイル 文化 社会 あなたの慰霊の日 「出ておいで。遊ぶところではないし、暗闇はばーちゃん苦手だから」 小学校低学年の時、姉や近所の幼馴染とかくれんぼをしていた私を引っ張り出すばーちゃん。祖父母の部屋にある、仏壇の横にあった観音開きの赤茶色の布団をしまうタン […] 明 有希子 2021.06.22 基地 政治 社会 今年の「慰霊の日」に寄せて―今こそすべき沖縄戦継承の形 今年の「慰霊の日」近辺は慌ただしかった。6月22日は茨木市議会を傍聴し、「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋立てに使用しないよう求める意見書」が全会一致で採択される現場を見届けた。 6月23日は急遽上京し、茨木市の山下慶 […] 西尾慧吾 2021.06.25 ライフスタイル 基地 政治 戦死者の尊厳すらないがしろにする「日本」とは 元自民党幹事長の古賀誠氏は父親の顔を覚えていない。父親は古賀氏が2歳のときに出征した。終戦後、自宅に白木の箱が届いた。中には父親がフィリピン・レイテ島で戦死したことを伝える紙片だけが入っていた。空っぽの箱。それが父親を連 […] 安田浩一 2021.08.10 基地 政治 社会 9月議会に向け、「遺骨土砂問題」意見書採択を各地で! 防衛省・沖縄防衛局は、沖縄戦戦没者のご遺骨が染み込んだ沖縄県南部から採取した土砂を用いて辺野古新基地建設を強行する計画だ。コロナで訪沖出来ない今こそ、地元で沖縄からの問題提起に応えるべきだと考えた私は、「遺骨で基地を作る […] 西尾慧吾 2021.08.19 基地 政治 社会 いまこそ戦争の教訓を語り継げ―沖縄復帰50年の意義― ウクライナと東京、沖縄 ウクライナから日々、避難で離散する家族や、ミサイル攻撃で廃墟と化した市街地、家族の遺体を抱いて慟哭する人々の映像が届く。かつて日本でも同じ光景が展開された。太平洋戦争(1941~45年)中、日本各 […] 山本 章子 2022.05.03 ライフスタイル 政治 文化 ドキュメンタリー映画「教育と愛国」に込めた思い~斉加尚代さんインタビュー 全国で公開中のドキュメンタリー映画「教育と愛国」。政治の圧力によって忖度を強いられる教育現場のリアルは、さながら「政治ホラー」の様相も帯びる。監督を務めた大阪の毎日放送(MBS)ディレクターの斉加尚代さんに作品に込めたメ […] 渡辺 豪 2022.06.20 基地 政治 社会 沖縄戦を知らない若者に歴史をどう引き継ぐか(上) 2023年で戦後78年たつ。これは、戦争体験者が残り少なくなったことを意味する。総務省の2018年10月1日時点のデータで、アジア太平洋戦争を体験していない戦後生まれは、日本の人口の83.6%。現在はもっと増えているだろ […] 山本 章子 2023.06.22 基地 政治 社会 「台湾有事」は日本有事なのか~犠牲を最小限にする選択肢を 【おすすめ3点】 ■沖縄戦と島田叡 教科書記述に潜むもの(川満彰、沖縄タイムス) 沖縄戦時の官選知事・島田叡氏の「負の側面」を解説 ■沖縄 戦火の放送局(渡辺考、大月書店) 日本放送協会沖縄放送局長の手記をもとに、戦争と […] 渡辺 豪 2023.08.28 ライフスタイル 基地 文化 住民が戦争に巻き込まれると何が起きる?~いま『鉄の暴風』を文庫本化する意味 ただでさえ、いまここで生きるのに大変なのに、見なければ忘れていられる遠い過去を、しかも知れば知るほど重荷を背負うことになる事実を、わざわざ余分に抱えたくはない。そう思うのが普通だろう。だから、沖縄の地元紙が刊行した『沖縄 […] 渡辺 豪 2024.06.27