基地 政治 文化 断絶が生むトラウマ、共有できない痛み 渡辺 豪 2024.08.29 政治 文化 社会 ポリコレと沖縄と構造的差別 ●おすすめ三点 ■ポリティカル・コレクトネスからどこへ(清水晶子・ハン・トンヒョン・飯野由里子、有斐閣) ポリコレをめぐる課題や論点を三人の研究者が解説、議論する ■新崎盛暉が説く構造的沖縄差別(新崎盛暉、高文研) 沖縄 […] 渡辺 豪 2024.05.01 基地 政治 辺野古新基地問題は「終わった」のか 代執行から土砂の投入へ 政府は辺野古新基地をめぐって先月から大浦湾沖への土砂の投入を始めた。昨年末の代執行に際しては全国紙でも「沖縄県との対話を深めず、初めて代執行という最終手段に頼る事態に至ったのは国と地方の関係におけ […] 宮城 大蔵 2024.02.17 基地 政治 社会 辺野古を止める「有効な手立て」 米軍は普天間に居座る 政府は、普天間の危険性除去、全面返還のためと称し代執行をもって強引に大浦湾の埋め立て工事に着手した。しかし昨年11月に在沖米軍高官は、辺野古の新基地は“使い勝手が悪い”として移設を「最悪のシナリオ」 […] 豊下楢彦 2024.02.12 基地 政治 社会 肥大化する「安全保障の論理」と沖縄 「新しい戦前」が意味することは 屈指の長寿番組、「徹子の部屋」に出演したタレントのタモリが黒柳徹子に「来年はどんな年になるでしょうか」と問われ、「新しい戦前になるんじゃないでしょうか」と答えて話題を呼んだのは今から一年余 […] 宮城 大蔵 2024.01.02 基地 政治 文化 沖縄は何にあらがってきたのか~主体なき民主主義に未来はあるのか 【おすすめ3点】 ■沖縄県知事 その人生と思想(野添文彬、新潮選書) 8人の歴代知事の足跡をたどり、「保革対立」では見えない深層を描く ■生きた労働への闘い 沖縄共同体の限界を問う(ウェンディ・マツムラ著、増渕あさ子・古 […] 渡辺 豪 2023.12.29 基地 政治 社会 当面する普天間問題の「唯一の解決策」とは 辺野古に新たな基地をつくり、そこに普天間基地を移設するという構図は完全に崩壊しました。なぜなら在沖米軍当局が、今後も普天間基地を使い続けるという意志を明確にしたからです。とすれば、辺野古の工事など全く何の意味もありません […] 豊下楢彦 2023.11.18 基地 政治 社会 南西諸島は「無人島」か 「無人機戦争」 どうやら防衛省は、「台湾有事」に備えて南西諸島に攻撃型の無人機を本格的に投入する計画に着手したようである。報道によれば、これまで自衛隊の無人装備の活用は「警戒監視」などに限られてきたが、「23年度から攻撃 […] 豊下楢彦 2023.10.28 基地 政治 環境 代執行へ国が提訴 政治力なき政府の「解決策」 米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画をめぐり、国が沖縄県知事に代わって設計変更を承認する「代執行」に向けた訴訟が10月30日に始まる。 国家権力が総がかりで沖縄をねじ伏せにかかっている。名護市辺野古の新基地建設をめ […] 渡辺 豪 2023.10.09 基地 政治 社会 「台湾有事」は日本有事なのか~犠牲を最小限にする選択肢を 【おすすめ3点】 ■沖縄戦と島田叡 教科書記述に潜むもの(川満彰、沖縄タイムス) 沖縄戦時の官選知事・島田叡氏の「負の側面」を解説 ■沖縄 戦火の放送局(渡辺考、大月書店) 日本放送協会沖縄放送局長の手記をもとに、戦争と […] 渡辺 豪 2023.08.28 政治 文化 社会 「沖縄=広島=長崎イニシアチブ」で外交の多層性を 広島、長崎が持つ「特別さ」 毎年、8月は戦争の過去を振り返り、平和を考える空気が強まる。8月15日の終戦記念日を前にした8月6日、9日の広島、長崎の原爆の日は日本全体にとっても重要な日であることは言うまでもない。 今年 […] 宮城 大蔵 2023.08.10 基地 政治 社会 沖縄戦を知らない若者に歴史をどう引き継ぐか(下) 浦添~映画『ハクソー・リッジ』の舞台 2016年に米国で公開された映画『ハクソー・リッジ』は、前田高地の戦いと呼ばれる、沖縄戦中に浦添城一帯で展開された日米両軍の戦いに参加した、衛生兵デズモンド・ドスが主人公だ。「ハク […] 山本 章子 2023.06.23 基地 政治 社会 沖縄戦を知らない若者に歴史をどう引き継ぐか(上) 2023年で戦後78年たつ。これは、戦争体験者が残り少なくなったことを意味する。総務省の2018年10月1日時点のデータで、アジア太平洋戦争を体験していない戦後生まれは、日本の人口の83.6%。現在はもっと増えているだろ […] 山本 章子 2023.06.22 基地 政治 環境 「環境問題」の観点から沖縄に向き合う―環境省との初交渉を受けて 5月25日、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」具志堅隆松さんたちと国との意見交換会が開催され、午前中に環境省と、午後から厚労省・外務省・防衛省と戦跡の保護・遺骨土砂問題・戦没者遺骨収集・自衛隊配備など多くの問題を議論した […] 西尾慧吾 2023.05.27 基地 政治 沖縄の海兵隊のグアム移転で起きた本当の事 グアムの道路が整備されている理由 海岸と並行に伸びた、広いアスファルトの道路が、垂直に降り注ぐ太陽光で白く輝いている。アメリカのグアム島は、兵庫県淡路島とほぼ同じ大きさ。沖縄県の約4分の1の面積しかない。車を飛ばせば2 […] 山本 章子 2023.05.01 基地 政治 環境 防衛省のジュゴン調査は十分なのか 新基地建設が進む沖縄本島北部の名護市沿岸で、国の天然記念物で絶滅危惧種のジュゴンのふんが見つかった。貴重な生態は守られるのか。 沖縄県自然保護課によると、ジュゴンのふんが見つかったのは名護市久志の沿岸部。米軍普天間飛行場 […] 渡辺 豪 2023.04.27 基地 政治 社会 故翁長雄志氏の生き様―翁長氏はいかにして「オール沖縄」知事となったか― 翁長知事急逝直後の県民大会 台風が迫る2018年8月11日、沖縄那覇市の奥武山公園で、「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会」(辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会 […] 山本 章子 2023.04.19 基地 政治 環境 「なし崩し」で進むのか~新設の陸自石垣駐屯地「反撃型ミサイル」配備への懸念 陸上自衛隊の石垣駐屯地が3月に開設された。環境アセス逃れや、有権者の4割が求めた住民投票の未実施など島民への説明が十分に尽くされないままの開設に、いまも賛否が渦巻いている。 沖縄県石垣市の中山義隆市長は昨年12月、人口5 […] 比嘉 盛友 2023.04.07 基地 政治 社会 「台湾有事」狂想曲~誰が戦うのか ウクライナ戦争は、核大国が核を持たない主権国家を公然と侵略したことで世界に衝撃を与えた。もっとも、同じ構図は重大な先例として、米国が仕掛けたベトナム戦争やイラク戦争を挙げることができるのであって、民間人の犠牲者数はウクラ […] 豊下楢彦 2023.02.26 基地 政治 社会 「穀雨南風」⑯ ~ 防衛大転換と民主主義、そして哲学 「出来レースじゃないですか」 私たちはなぜ議論によって互いの理解を深め、よりよい結論を導き出すことが得意ではないのだろうか。もしそうなら民主主義というものが、いまだ私たちの社会に根付いていないということなのだろうか。 去 […] 松原 耕二 2023.01.29 政治 文化 社会 沖縄県ヘイト解消条例骨子案に対するパブリックコメント~差別及び差別扇動からの平等な保護を 沖縄県は昨年12月5日、「差別のない人権尊重社会づくり条例(仮称)」の年度内制定を目指すとし、骨子案を公表した。パブリックコメントによる意見募集を本年1月6日まで行う。骨子案では、「本邦外出身者」への差別的言動が確認され […] 安里長従 2023.01.02 基地 政治 社会 「台湾有事キャンペーン」を相対化することの重要性 台湾有事をめぐるアメリカ、日本、そして沖縄 かつて、「アメリカがくしゃみをすれば日本は風邪をひく」と言われた。日本経済がまだ脆弱で、アメリカに経済的に依存していた時代のことである。最近の台湾有事をめぐる議論を見ていると […] 宮城 大蔵 2023.01.01 基地 政治 社会 荒唐無稽な「敵基地攻撃」論 ウクライナ戦争と国連「軍縮アジェンダ」 ウクライナ戦争を奇貨として日本政府は、戦後の防衛政策の大転換となる「敵基地攻撃能力」の保持に踏みだし、今後5年間で防衛費に43兆円もの巨費を投入するという防衛力整備計画を打ち上げた […] 豊下楢彦 2022.12.07 基地 政治 社会 沖縄の「運動」を揶揄するツイッターに群がる人々 「狡猾さ」も消え失せたネット世論の熱狂 実業家のひろゆき氏がツイッターでつぶやいた、沖縄・辺野古の新基地建設に反対する座り込み運動を揶揄するツイートが波紋を広げた。「よく知らないが、なんとなく気に食わない」ものが標的にされる社会。放置していいはずがない。 沖縄 […] 渡辺 豪 2022.10.29 政治 文化 社会 ひろゆき氏への非難を超えて―今こそヤマトが変わるとき 辺野古の座り込みを嘲笑するひろゆき氏の発言が大きな非難を招いている。彼のAbema TVでの発言も本当に酷く、あのような番組を沖縄の方々に見せてしまったことが心底申し訳なかった。 ひろゆき氏は、日数のカウント方法の揚げ足 […] 西尾慧吾 2022.10.09 ライフスタイル 基地 政治 「そこに人々が生活しているという理解があるのか」 沖縄の歴代知事が保革を越えて訴えてきたこと 今年は沖縄の日本復帰から50年。この間、沖縄県政を担った歴代8人の知事の生い立ちから県政運営に至るまでを論じた野添文彬著『沖縄県知事 その人生と思想』(新潮選書)がこのほど発刊された。沖縄国際大学准教授の野添さんに著作に […] 渡辺 豪 2022.10.08 基地 政治 文化 犠牲を強いるのは誰なのか~民主主義の現在地 【おすすめ3点】 ■越境広場10号(同刊行委員会) 鼎談 金平茂紀×呉世宗×仲里効 ■沖縄は日本だ、沖縄が日本だ(真藤順丈、ニューズウィーク日本版6月28日号) 小説「宝島」執筆をめぐる秘話と沖縄への思い ■中国は尖閣 […] 渡辺 豪 2022.09.11 基地 政治 社会 沖縄は米国の「施政権下」にあったのか 2022年は、沖縄復帰50年ということもあり、報道等で「施政権返還」という用語が繰り返し聞かれた。玉城県政が作成した「平和で豊かな沖縄の実現に向けた新たな建議書」にも、「日本国の施政権から分離された」「米国の施政権下にあ […] 安里長従 2022.08.22 基地 政治 社会 琉球弧の島々を戦場にさせない―8月6日、非核・非戦の誓いを込めて 今日は広島原爆の日だ。1948年の伊江島米軍弾薬輸送船爆発事故の日でもある。軍隊・戦争で命や土地を奪われた全ての犠牲者の方々、とりわけ日本の侵略の犠牲にされた方々への反省・謝罪の気持ちを深め、非核・非戦を誓う一日にしたい […] 西尾慧吾 2022.08.06 ライフスタイル 基地 政治 参院選 中村之菊候補の戦い 参院選で「沖縄の米軍基地を東京へ引き取る」ことを公約に掲げた候補がいた。批判も黙殺もものともせず、ひたすら「加害者は本土の私たちだ」と訴え続けた選挙戦。彼女はどんな思いで選挙に臨んだのか。 * * * 「沖縄は基地の […] 渡辺 豪 2022.07.18 1 2 3 4 5 6 … 11 進む