当面する普天間問題の「唯一の解決策」とは

この記事の執筆者

辺野古に新たな基地をつくり、そこに普天間基地を移設するという構図は完全に崩壊しました。なぜなら在沖米軍当局が、今後も普天間基地を使い続けるという意志を明確にしたからです。とすれば、辺野古の工事など全く何の意味もありません。代執行など論外です。巨費を投じて工事を続けることは、文字通り「ドブに金を捨てる」ようなもので即刻中止すべきです。

それでは、普天間が抱える「危険性の除去」という課題については、いかに対処すべきでしょうか。 普天間が直面する最大の脅威は、攻撃されるという危険性です。普天間が攻撃されれば沖縄の全域が戦場と化します。人口が密集する逃げ場のない狭い地域が戦場となればいかなる事態が引き起こされるか、ガザの悲劇的な現状が雄弁に物語っています。政府が唱える全島避難や島内避難などは絵空事です。勇ましく「沖縄有事」を煽る者に対しては、「ガザの現状を見よ」と反論すべきです。かの沖縄戦を想起させるガザの地獄絵を見るとき、安易な有事論を絶対に許してはなりません。「ガザを見ずに有事を煽るな」です。

 今や、あらゆる手段を駆使して戦争回避に努めねばなりません。この点で皮肉な話ですが、「東シナ海を平和の海に」というスローガンを掲げて中国の習近平主席を「国賓」として日本に招こうとした安倍元首相の対中外交は、一つの参考になるかも知れません。

この記事の執筆者