<看板がメッセージ>
浦添市の男性(34)は「看板のメッセージを読み取って判断しているんじゃないですか」と話します。
「中国語やあぐーの文字があれば、観光客向けだと分かりますよね。外観に沖縄っぽさを演出している赤瓦、シーサーもそう。歩いて目に入る『海ぶどうあります』『芸能人も来ました』という文字も判断する理由だと思いますよ。あぐーや海ぶどうって普段は食べないですもん」
<地元のことは調べない>
南風原町の20代女性は「旅行先ではインスタでおいしそうなお店を探すけど、地元にいるときは知ってる店に行きます。地元で新しいお店に行くなら食べログで調べます。レビューがないお店は不安で、逆にオシャレなお店は入りにくいと感じます」
<国際通りは観光地>
那覇市内の高校に通う女性(16)は「観光地には用がないので行きませんね。国際通りにもそもそも行ったことがない」ときっぱり。「那覇新都心のメインプレイスに行くくらいです」
沖縄県出身の36歳女性も「国際通りは魅力がないように感じますね。お土産屋さんとドラッグストアばかりで専門店がないですもん。前は洋服屋さん、写真屋さんもありましたけど、今は地元のお店は全部なくなってしまいましたね」と話します。
移住してきた人はローカルの店には行かない?
新潟出身で、沖縄に移住して5年目の54歳の女性は「地元の人が多いお店には入りにくいんです。グルメ情報や『運転手メシ』(沖縄タイムスのウェブ版で連載)をよくチェックしていて、行きたい食堂もあるんですけど入っていいのかなと思ってしまいます」
沖縄で暮らしてもうすぐ1年。関東から引っ越してきたカップルは、食事はもっぱらチェーン店ばかりだそう。女性(22)は「ローカルのお店は味も分からないし入りにくい。チェーン店は小さいころからなじみのある安心の味。観光客向けのお店もいったことないですね」。男性(30)「外国行ったらマクドナルドが安心みたいな感覚と同じです。旅行に行ってもコンビニで食事を買ったりしています」
<観光客が行きたい店>
35歳女性は茨城県から沖縄へ旅行中。事前にインターネットの口コミ、評価が高くて人気のあるお店を探してきました。「地元にない雰囲気のお店に行きたいなと思って調べました。カラフルなアメリカンビレッジや明るい雰囲気の食べ物屋さんやお土産屋さんが良かったです」。
奈良から来た10代、20代の男子大学生は「A&W(沖縄のファーストフード店)に行ってきました。沖縄はアメリカのイメージが強いので、アメリカの雰囲気のあるお店に行きたいと思っています。沖縄の郷土料理が食べられるお店も行きたいですね。でも、地元でも行けるチェーン店は行かないかな~」