業界一丸で「安心・安全な観光地」PR
基幹産業の振興と感染症防止―。
両立するためには、どうすればいいのか。
それには、沖縄への入り口、空港などでの水際対策の強化が欠かせない。
ある大手リゾートホテルの代表は、
「今後、県民でも観光客でも、出る人、入る人には一律に国際線並みの検査をする必要があるのではないか」と提言する。
大手旅行業の代表は、
「この時期にしっかりと危機管理体制を構築すれば、沖縄観光の質の向上にもつながる。そのためにも、行政と業界が一緒になって取り組まないといけない」。
しかし、観光客がコロナ前と同じように戻ってくる見通しはない。航空各社は世界的な航空需要の低迷を受けて、6月中旬までの減便を決めている。
ある観光関係者は「7月以降も減便は続く可能性が高く、先行きは予測できない」と語る。
今、沖縄では水際対策以外の取り組みも始まっている。
バスやタクシー、ホテル、飲食店といったさまざまな業界が、それぞれの基準で感染予防ガイドラインを設け、実行している。
ただ、島しょ県沖縄の実情に合わせて、「業界全体で連携しよう」と提言する人もいる。
観光施設の代表は「沖縄は業界の横のつながりが強い。全国的にも珍しい。その強みを生かして、一丸となって取り組むことが、安心・安全な観光地をPRする上でいい取り組みになるのではないか」。
沖縄旅行にバッシングが起きない、コロナ以前のように、楽しみやいやしを求める人たちでにぎわっていた沖縄は戻ってくるのだろうか…。
梅雨で雨の日が多い沖縄では、先への期待と不安で人の心象もすっきりしないが、最後に。
石田純一さん、山田孝之さん、新田真剣佑さんへ。
安全な時にまた沖縄に遊びに来てください。歓迎します。
【本稿は沖縄タイムスWEB限定記事を転載しました。取材・執筆は沖縄タイムスデジタル部・與那覇里子、比嘉桃乃、政経部・川野百合子の共作です】