著名人も呼び掛け
署名には、国内外の著名人が、ツイッター(短文投稿サイト)などのSNS(インターネット交流サイト)で協力を呼びかけるなど賛同が広がった。
12月18日には、タレントでモデルのローラさんが写真投稿アプリ「インスタグラム」で「美しい沖縄の埋め立てをみんなの声が集まれば止めることができるかもしれないの」「ホワイトハウスにこの声を届けよう」と署名を呼び掛けた。ローラさんのフォロワーは520万人超で、影響力は大きいとみられる。署名はこの日、開始11日目にして規定の10万筆を超えた。
そのほか、沖縄出身のタレントりゅうちぇるさんや、芥川賞作家の平野啓一郎さん、タレント・俳優のラサール石井さん、東ちづるさん、うじきつよしさん、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の村本大輔さん、映画監督の塚本晋也さんら各界の著名人が、署名を呼び掛けるメッセージをリツイート(転載)したり、コメントを寄せたりした。
「クイーン」メンバーも
日本時間1月7日には、英ロックバンド「クイーン」のギタリストで天文学者のブライアン・メイさんもツイッターなどで「緊急! 米軍基地拡張により脅かされている美しいサンゴ礁とかけがえのない生態系を守るために署名を」と訴えた。
クイーンは、ボーカルを務めた故フレディ・マーキュリーさんの人生を名曲とともに描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒットしている。メイさんも映画には音楽プロデューサーとしてかかわっている。
メイさんの書き込みは大きな反響を呼び、日本時間8日午後2時の期限までに、約19万9800筆の署名が集まった。期限を過ぎても米政府が回答を掲載するまでは署名を続けることができ、期限の約1時間後には20万筆を突破した。
この数は、サイトで署名を継続している嘆願書の中で5番目に多い。最多は、トランプ氏の全事業と財産の没収(約36万3000筆)で、銃火器規制法の撤廃(約29万6000筆)などが続く。