沖縄を無視した参院選―選挙後こそ、沖縄に向き合う運動の形成が急務!

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参院選が終わった瞬間、政権が暴挙を再開した。沖縄では辺野古新基地建設反対を掲げた伊波洋一候補が勝利したにもかかわらず、松野博一官房長官は「辺野古が唯一」との方針を堅持すると発言辺野古での工事も早速行われている

岸田政権は選挙戦で「決断と実行」を掲げたが、ならば一刻も早く辺野古新基地建設を断念すべきだ。改憲論議よりよっぽど速やかに実行できる。安倍晋三元首相の銃撃を「民主主義の根幹たる選挙が行われている中の卑劣な犯行」と非難したが、民主主義を率先して破壊しているのは政権側だ。

こんな暴挙を袖手傍観するしかない現状が心底悔しい。何故このような暴挙が毎度毎度まかり通るのか。そこには、政権のみならず、メディア・市民の沖縄に対する無知・無関心・無配慮がある。

今回の参院選も、主要争点は物価対策などに絞られ、辺野古新基地建設・自衛隊の南西シフトなど、日本が沖縄に負わせ続ける様々な犠牲・負担の問題は殆ど議論されなかった。安倍元首相殺害事件の後は、与野党一斉に暴力を批判したが、7月7日に沖縄県金武町伊芸区の民家に銃弾が撃ち込まれたことを批判した陣営はどれほどあったか。安倍元首相を襲った犯人の素性は曝され続ける一方、金武町の民家を襲った銃弾と近隣のキャンプハンセンで行われていた実弾訓練との関係は隠蔽されたままだ。メディア・市民が一斉に安倍元首相を弔うような空気が形成されたが、沖縄住民が米軍の銃弾の標的にされていることに心を痛めようとはしないのか。ヤマトの政治家・メディア・市民は皆、沖縄住民がヤマトと同じ平和的生存権を保障されていない現実に無感覚過ぎる。

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