「想定外」だった辺野古軟弱地盤

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大浦湾に甚大な環境影響も

 

沖縄防衛局の設計計画によると、C1護岸などには海底に基礎捨て石を敷き、その上にケーソン(コンクリート製の箱型構造物)を設置する。ケーソンは最大のサイズで長さ52㍍、幅22㍍、高さ24㍍。重量は本体のみで7200㌧だ。

13年に沖縄防衛局が沖縄県に提出した、埋め立て承認申請時の関連書類には、海底表面に近い沖積層の土質条件は「N=11」で設定されていた。こうした経緯もあり、今回の報告書は大浦湾北側の護岸建設予定地の海底地形について「当初想定されていないような特徴的な地形・地質が確認された」と指摘。具体的には、「海底より大きく隆起した地形を取り囲むように、大きく凹んだ谷地形が形成されている」と説明している。

調査ポイントB28B26のエリアに当たる、この「谷地形」については「非常に緩い・軟らかい谷埋堆積物(砂質土、粘性土)が層厚40㍍と非常に厚く堆積」「N値は0を示すものも多い」と明記し、「構造物の安定、地盤の圧密沈下、地盤の液状化の詳細検討を行うことが必須」と警告している。

B28B26以外にも、大浦湾北側の3か所の調査地点でN値ゼロのポイントがあり、N5以下の調査地点はさらに5か所あった。このため北上田氏は「延長1800メートル超にわたる護岸建設予定地で地盤改良が必要になるのでは」と指摘し、こんな懸念を示す。

「深刻な軟弱地盤が確認されたのは水深約30㍍の海域です。その海底からさらに地下40㍍にわたって地盤改良することになれば、かなり大掛かりな工事になりますが、国は多大なコスト負担や大浦湾の環境に致命的な影響を与えることも辞さない方向で地盤改良を検討しているのではないでしょうか」

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