今日は広島原爆の日だ。1948年の伊江島米軍弾薬輸送船爆発事故の日でもある。軍隊・戦争で命や土地を奪われた全ての犠牲者の方々、とりわけ日本の侵略の犠牲にされた方々への反省・謝罪の気持ちを深め、非核・非戦を誓う一日にしたい。私も今日、大阪の天神橋筋での「平和のためのスタンディング」に参加する。
現在の国は、戦争の教訓に逆行する軍事化を進めている。安倍元首相の国葬に反対すれば「死者に鞭打つな」と言われるが、死者に鞭打つ仕打ちをしているのは政権側だ。その最たる例が「遺骨土砂問題」(防衛省が、戦没者のご遺骨が染み込んだ沖縄島南部の土砂を辺野古新基地建設に用いる計画を立てた問題)である。
昨日8月5日、衆議院議員会館において、ガマフヤー具志堅隆松さん、及び戦没者遺族の方々と厚労省・外務省・防衛省との意見交換会が行われた。詳細はこちらの動画、特に最後1時間の防衛省とのやり取りを見て頂きたい。
防衛省の対応は余りに酷かった。8ページに及ぶ回答を書面(末尾に添付)で渡してきたが、「御遺骨の問題は大変重要であると考えている」としつつ、「変更承認後の土砂の調達先は決まっておらず」「土砂の調達については、今後しっかりと検討してまいります」という一年以上前の答弁を繰り返すばかり。辺野古新基地建設反対という沖縄の民意は、県民投票・知事選・国政選挙を通して再三示されているのに、土砂投入を強行し、挙げ句の果てに戦没者のご遺骨にまで手を付ける防衛省が悪い。それなのに、防衛省は自らの責任を絶対に認めない。
「そもそも沖縄島南部を土砂調達の候補地に入れたこと自体、人道上の過ちだ」と正しても、答弁書を読み上げるだけで、具志堅さんやご遺族と目を合わせようともしない。追及するこちらがパワハラをしているような錯覚すら覚えてしまう。無内容・不誠実で応えになっていない答弁以外口にさせず、役人に思考停止を強いる官僚組織の恐ろしさを見せつけられた。