沖縄ビジネス展望~活況を呈する飲食業界~

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セブン-イレブンもやってくる

 

大手飲食チェーン店の相次ぐ県内進出により、飲食業界に活気が生まれたのも事実だ。そして、2019年度には最大手のコンビニ「セブン-イレブン」がとうとう沖縄県内に出店する。
全国的な傾向でもあるが、「外食」ではなく、弁当や惣菜などを買って帰る「中食」は県内でも増加傾向にある。1世帯あたりの「中食」関連の購入金額は、外食費と比較すると約半分の金額まで増加している(家計調査を参照)。
理由としては、共働き世帯の増加や高齢世帯の増加などが挙げられるが、今後もその傾向は続くことから「中食」市場は拡大していくだろう。
したがって、お弁当など惣菜コーナーが充実しているセブン-イレブンの県内進出は、県内飲食店にとっても大きなライバルとなるはずだ。需要の奪い合いだけでなく、働いてくれる人材の奪い合いもさらに激しくなるだろう。
県内飲食店も、どのような商品なら売れるのか、どのような待遇であれば人材を採用できるのか、といった点がこれまで以上に問われてくる。
うちなー料理を出して、オリオンビールと泡盛をそろえておけば、お客さんがやってきた時代は過ぎた。ターゲットを明確にし、よりよいサービスを提供するだけでなく、従業員の方々の待遇の改善も努めていかなければならない。いままで以上に努力が求められているのだ。
今後もみなで切磋琢磨し、魅力ある飲食店が増加することを、(個人的にも強く)期待したい。

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