新時代沖縄 YES WE CAN OKINAWA

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新時代沖縄の幕開け

 

選挙中、多忙なスケジュールにも関わらず、玉城氏は、幾度か、若者応援チームの事務所に来ては、時間の許す限りゆんたく(会話)を通して、「新時代沖縄」をつくっていくのは私たち若い世代だと問いかけた。そのメッセージを初めて聞いたとき、私はケネディー大統領の歴史的なスピーチを思い出した。

Ask not what your country can do for you, ask what you can do for  your country” 「国があなたの為に何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国の為に何が出来るのかを問おう」

玉城デニー応援若者チームのメンバーは、誰に言われることもなく、それぞれが主体的に行動し、幾度も政府が応援する相手候補の組織的選挙戦略の重圧に耐えながらも、しかし一方で共に選挙活動する仲間たちと喜び合い、励まし合いながら、全力投球した。その光景はまるで、学校の歴史に残る伝説の文化祭を成し遂げようと、悪戦苦闘する高校生の青春ドラマの様だった。

投開票日の前日、サプライズが若者の事務所で起きた。

「こんばんは、みなさんお疲れ様です」

事務所を閉めて帰る直前、玉城氏が、突然事務所に来た。

「デニーさん!お疲れ様です。どうしましたか?」

予想外の玉城氏の訪問に驚いていた若者たちは、玉城氏の提案にさらに驚かされた。

「今回皆さんが、玉城デニーの為に活動してくれたことを受けて、大変感謝しています。本当にありがとうございました。実はそのことを受けて、今事務局に投開票日は、ぜひ玉城デニーと共に選挙結果を受けとめて欲しいので、僕が座る椅子の周りにみんな(若者チームメンバー)で一緒に座って、選挙結果を受けとめてくれませんか?」

玉城氏の唐突なリクエストは、まるで予想もしなかったプロポーズを受けて驚く人のようで、多くの若者たちたちは次々と歓声をあげた。

「ぜひそうさせて下さい。私たちはどんな結果になっても一緒に選挙結果を見届けます」

そうメンバーが言うと、「ありがとう、本当にお疲れさまでした」と言い、玉城氏は若者たちの事務所を後にした。その後、事務所を閉め帰宅する車の中で、初めて、私はその意味する「新時代沖縄」をようやく理解することが出来た。

それは、玉城陣営の若者たちが、共に考え、行動し、失敗しても、その失敗を次の行動に生かしながら、また互いに選挙に対する運動に共感出来ない部分があっても、玉城氏を当選させるために、お互いに調整しながら共に選挙活動をし、最終的に沖縄の人々の心に響く一人ひとりの思いが尊重された「ちむぐくる」が中心にある沖縄らしい社会運動を、気づけば若者たちを中心に巻き起こしていたのだ。

CHANGE IS COMING OKINAWA!新時代の扉、沖縄をチェンジする瞬間は、常に私たち一人ひとりの心の中に存在していたのだ。

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