執筆者 豊下楢彦 元関西学院大教授 1945年兵庫県生まれ。京都大学法学部卒業。元関西学院大学教授。国際政治論・外交史 豊下楢彦の記事一覧 基地 政治 社会 辺野古を止める「有効な手立て」 米軍は普天間に居座る 政府は、普天間の危険性除去、全面返還のためと称し代執行をもって強引に大浦湾の埋め立て工事に着手した。しかし昨年11月に在沖米軍高官は、辺野古の新基地は“使い勝手が悪い”として移設を「最悪のシナリオ」 […] 豊下楢彦 2024.02.12 基地 政治 社会 当面する普天間問題の「唯一の解決策」とは 辺野古に新たな基地をつくり、そこに普天間基地を移設するという構図は完全に崩壊しました。なぜなら在沖米軍当局が、今後も普天間基地を使い続けるという意志を明確にしたからです。とすれば、辺野古の工事など全く何の意味もありません […] 豊下楢彦 2023.11.18 基地 政治 社会 南西諸島は「無人島」か 「無人機戦争」 どうやら防衛省は、「台湾有事」に備えて南西諸島に攻撃型の無人機を本格的に投入する計画に着手したようである。報道によれば、これまで自衛隊の無人装備の活用は「警戒監視」などに限られてきたが、「23年度から攻撃 […] 豊下楢彦 2023.10.28 基地 政治 社会 「台湾有事」狂想曲~誰が戦うのか ウクライナ戦争は、核大国が核を持たない主権国家を公然と侵略したことで世界に衝撃を与えた。もっとも、同じ構図は重大な先例として、米国が仕掛けたベトナム戦争やイラク戦争を挙げることができるのであって、民間人の犠牲者数はウクラ […] 豊下楢彦 2023.02.26 基地 政治 社会 荒唐無稽な「敵基地攻撃」論 ウクライナ戦争と国連「軍縮アジェンダ」 ウクライナ戦争を奇貨として日本政府は、戦後の防衛政策の大転換となる「敵基地攻撃能力」の保持に踏みだし、今後5年間で防衛費に43兆円もの巨費を投入するという防衛力整備計画を打ち上げた […] 豊下楢彦 2022.12.07 基地 政治 環境 ウクライナと「破滅への道」 「核共有」という選択 かつて米軍は「北ベトナムを石器時代に戻してやる」と公言し、全土の焦土化にむけて沖縄を拠点に第二次大戦時を越える無差別空爆作戦を3年間にわたり展開したが、この恐るべき戦争犯罪を想起させる事態がロシアの […] 豊下楢彦 2022.06.15 基地 政治 社会 崩壊した「普天間問題」の構図 米中対立の先鋭化が「普天間問題」の構図を崩壊させるに至った、と断じても過言ではないであろう。普天間問題とは言うまでもなく、世界一危険な普天間飛行場の危険性を取り除くため辺野古につくる新たな基地に移設させる、という政府方針 […] 豊下楢彦 2022.02.04 基地 政治 社会 沖縄の「戦場化」と国民保護法 バイデン大統領と菅首相との首脳会談を経て4月17日に発表された日米共同声明については様々な見方がある。例えば、「台湾海峡の平和と安定」とか「両岸問題」という表現は長年にわたって中国が使用してきた言葉であるので、事前に日中 […] 豊下楢彦 2021.06.12