高江と地位協定、その問題の本質

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翁長知事の踏み絵

 

201888日、翁長雄志沖縄県知事が死去した。再選がかかる知事選を3カ月後に控えた、任期中の逝去となった。

翁長氏が2014年に知事選に出馬する際、一つの踏み絵となった問題がある。東村高江のヘリパッド建設だ。日米安保支持だと公言し、自民党の政治家として歩んできた翁長氏にとって、県民の大多数が共鳴する「辺野古新基地建設反対」「オスプレイ配備反対」は言えても、高江ヘリパッド建設に異議を唱えるかどうかは難しい判断だった。

だが、知事となる翁長氏を支える革新勢力は、高江ヘリパッド建設反対を公約に入れるよう繰り返し要請した。最終的に、翁長氏は高江の問題を公約に入れることを受け入れる。

沖縄基地問題といえば、普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題ばかり注目されてきたが、沖縄にある海兵隊の基地は普天間飛行場だけではない。下の地図では、在沖米軍基地の大まかな位置を色つきの囲みで示し、海兵隊基地のみ名称と駐留部隊も示してある。こうすると一目瞭然だが、実に在沖米軍基地の約67%を海兵隊基地が占めている。

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