拡大する米軍機騒音と日米地位協定

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SACO騒音軽減イニシアティヴ

 

沖縄で3人の米兵が地元の小学生一人を暴行した、19959月の事件後、日米両政府が立ち上げた「沖縄に関する特別行動委員会(SACO)」。199612月の最終報告には、「騒音軽減イニシアティヴ」も含まれている。

その一つとして、米海兵隊普天間飛行場に配備されていた、12機のKC130空中給油機の、海兵隊岩国飛行場(山口県)移転が決められた。条件であった「適切な施設の提供」に時間がかかり、10年後の2006年、日米両政府はあらためてKC130空中給油機の岩国移転に合意。岩国飛行場にKC130の格納庫、運用部隊の家族の住宅、駐機場などが作られ、15機のKC130の移転が実現したのは、さらに8年後の2014年だった。ただし、KC130はその後も、訓練でたびたび普天間飛行場に飛来している。

同じくSACO最終報告では、米空軍嘉手納基地の中でも嘉手納町の住宅地に近い、海軍駐機場に駐留する、海軍航空機とMC130特殊作戦機の基地内移転や、基地の北側に遮音壁を設置することが決められた。沖縄市が航空機の移転を受け入れたのが、7年後の2003年。洗機施設、駐機場、誘導路、整備格納庫などが建設され、実際に、海軍駐機場からの移転が完了したのは、その14年後の2017年である。ただし、20186月には、外来機が海軍駐機場を使用する出来事が起きた。

また、在日米軍再編の一環として2007年、嘉手納基地と岩国飛行場の所属部隊は、訓練の一部を、日本本土の自衛隊施設6カ所に移転させることが決まった。2011年には、グアムへの訓練の一部移転も決定される。

 

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