名護市長選挙、それぞれの言葉【下】

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渡具知武豊候補「辺野古については話している」

 

渡具知武豊候補には名護市を回って街頭演説をしている合間に、マイクを向けた。小泉議員の横や、公明党の金城代表のそばで話す場面を目にするにつけ、存在感の薄さは否めない。いい人には違いないけれど、保護者に引率されているような頼りなさを感じてしまうのだ。

訴えは届いている感じはしますか?

移動しようと車に乗り込む前のタイミングで、問いかけた。

渡具知候補は立ち止まって口を開く。「いや、まだ分からないです」

だいぶ競っているということですが?

「市民の反応はいいんですけど、2人に1人(当選)ですから、そこがよくわからないところでもあります。一生懸命訴えていきたいと思います」

これまで経験してきた市会議員選挙との違いを言っているのだろう。

立ち去りたそうな渡具知候補の気配を感じて、最も聞きたかった質問をぶつけることにした。

辺野古移設について触れないという批判を受けていますが?

「批判は批判として受け止めますが、ちゃんと辺野古移設については申し述べていますし、またこの地域には、それよりももっと私が言った課題があります。その辺をしっかり訴えていく、そういうことでございます」

辺野古については賛成なんですか? 反対なんですか?

いったんは背を向けた渡具知候補が、ふたたび戻ってくる。

「それは前にも申し上げました通り、これは今裁判になっていますから、その裁判を注視しているということを申し述べております」

もっと聞きたいことはあったが、渡具知候補は、今度は振り返らずに車に乗り込んだ。

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