嘉陽宗一郎さん「名護は代わり映えしない」
渡具知候補を応援している若者の声も紹介しておこう。
名護市出身で、選対本部の青年部長をつとめる嘉陽宗一郎さん。スーツにネクタイ姿、貫禄十分で、街宣車の上で演説するなど、先頭に立って渡具知候補の応援に走り回っていた。
Qどうして渡具知候補を応援しているの?
「ぼくが15歳のときから今の市政が担っていて、なかなかこう8年間、名護は代わり映えしない。宜野湾市(近く)の琉球大学に行ってるんですけど、宜野湾市のほうは街がどんどん変わっているのを感じてきた。ですからこの状況にちょっとでも風穴を開けられたらいいなという思いです」
Qどう代わり映えしないんだろう?
「街並みも変わらないし、こうなんて言うか、街全体として元気がないというか。これは市民感覚になりますけど、閉塞感があるというか」
Q現職の稲嶺さん、基地一辺倒だという声もある、そこはどうですか?
「まあ、その通りで、もちろん公約を守るという意味で必要な8年間だったと思うんですけど、もうそろそろ新しい時代を作らんといかんよな、とういことであります」
Q新しい?どんな時代??
「基地はとりあえず、いま国と県が争っている状況のなかで、市は見守るしかないような状況にありますから、そこは置いておいて、暮らしであるとかね、経済であるとかね、そういったものもしっかり進行していく必要があるんじゃないかと思います」
辺野古移設について、さらに尋ねてみた。
Q辺野古の移設については、来ることは容認している? それとも?
「それについてはいろいろな思いがあると思います」
Qご自身はどうですか?
「ぼくはちょっと立場が青年部長なのでちょっと発言は控えますけど」
辺野古の賛否について口にしないという方針は、応援している若者にまで徹底されていた。
嘉陽さんは続けた。
「今の県と国の争いの中で、市長がどうのこうの言うところは超えてるなと思っていて。ですから法治国家ですから、それを注視しながら結論が出たらそれに従った決定をするというのが理想じゃないかと思っています」
今すぐにでも、地元の自民党候補者として立候補できそうな話しぶりだ。
Q役職ではなく、個人的にはどうですか?
「決めたことなので、これに関してはもう」
Q決まったことだと?
「決まったことなので、じゃなくて、もっと前に進んで一歩を。切り替えてもいいのでは」